成分表示の基礎知識
出典:https://www.photo-ac.com/
化粧品には、薬機法という法律のもと、成分の表示が義務付けられています。少しややこしくなりますが、化粧品の場合は全部の成分を表示する「全成分表示」、医薬部外品は過去にアレルギー反応などが報告されたことのある成分のみの「表示指定成分」となっています。いずれにしてもアレルギーなど自分の肌に合わない成分がある方は、成分表示を参考にすることができます。
全成分表示の場合、表示の順番にはルールがあります。それは、配合量の多い順になっているということです。配合量1%以下のものをのぞき、表示は配合量順となっているため、肌悩みに合った成分がどの程度配合されているか、化粧品を選ぶ際の参考にしてみてください。
医薬品・医薬部外品・化粧品の違いとは?
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さて、次に気になるのが、化粧品と医薬部外品の違いではないでしょうか。スキンケア商品の中には、化粧品と表示されているものだけでなく、医薬部外品や医薬品の表示もありますね。その違いについて見てみましょう。
医薬品とは
病気の治療や対策を目的にした薬のことを指します。配合されているのは、厚生労働省によってその効果が認められた成分。医療用医薬品は医師の処方箋が必要なもの、OTC医薬品は薬局やドラッグストアで購入できるものを指します。
医薬部外品とは
医薬部外品とは、厚生労働省によってその効果が認められた成分は配合されているものの、その作用が穏やかなものを指します。医薬品に比べると、病気の対策や衛生などに用いられるものが多く、目的によって指定医薬部外品、医薬部外品、防除用医薬部外品の3つに分けられます。
化粧品とは
医薬品、医薬部外品のいずれにも該当しない、人体の清潔や美化、魅力アップ、健やかに保つなどの目的で製造されるものを指します。成分の効果は医薬部外品よりもさらに緩やかで、使用されている成分は全て表示するように法律で定められています。
目的に合ったものを選びましょう
肌悩みにアプローチするスキンケア商品を見つけたい場合は、化粧品と医薬品・医薬部外品のそれぞれの違いを知り、適切なものを選びましょう。化粧品などに含まれている成分にどういった効能や効果が期待できるのか、その成分がおおよそどの程度配合されているのかが成分表示から読み取れるようになると、より自分に合ったものが選びやすくなります。