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経皮吸収とは? 化粧品で経皮吸収はする?

経皮吸収という言葉をご存知ですか?
経皮吸収とは、肌に塗布した成分が毛穴を通して肌の奥へと吸収されるメカニズムを指します。
今回はこの経皮吸収について、メカニズムや方法について解説するとともに、具体的にどのような成分が経皮吸収されるのかを説明します。

経皮吸収とは?

経皮吸収とは、私たちの身体が皮膚を通して物質を吸収するメカニズムを指します。
人間の肌は表皮・真皮の二層に分かれており、表皮のもっとも外側にあるのが角質層です。通常水などの成分は角質層にしか浸透しません。

しかし、一部の成分は大きく分けて3つの経路を通って真皮に到達し、最終的に血管内に浸透し有効成分は全身に運ばれます。
経皮吸収が行われる経路とは以下の3種類です。

・毛穴や汗腺から吸収される
・細胞と細胞の間を通って吸収される
・細胞内を通過して吸収される

このうち、毛穴や汗腺から吸収されるのは全体の2%程度とされています。
この経皮吸収のメカニズムを利用したのが、ぜんそくが起きた際に貼る貼付剤や、禁煙のためのニコチンパッチです。
貼付剤やニコチンパッチは明確な医薬品であり、経皮吸収される成分が身体に害をなすことはありません。

化粧品も経皮吸収する?

化粧品の化学成分が肌から経皮吸収され、身体に害を与えるという言葉を耳にしたことがあるかたも多いかもしれません。
実際には化粧品が経皮吸収され血管内に入ることはほとんどありません。
なぜなら、化粧品の成分は分子サイズが大きく、毛穴や汗腺はおろか、角質層の細胞と細胞の間を通ることすらできないからです。
通常肌の表面は皮脂が覆っており、さらに角質層の細胞と細胞の間にも脂質が張り巡らされています。
肌に塗布するような水を含んだ成分は脂と反発しあい、角質層より奥へと浸透することはほとんどないのです。

経皮吸収には条件があった

経皮吸収が成立する成分には大きく分けて2つの条件があります。

・毛穴、汗腺、細胞の間を通ることのできる分子サイズ
・皮脂や細胞間脂質に溶ける性質を持っている

この他にも、有効成分を溶かしているベースの素材の性質を工夫したり、有効成分の濃度や融点を調整したりと、さまざまな工夫を施した薬剤がようやく経皮吸収を成立させられるのです。

経皮吸収しない=効果がない?

化粧品が経皮吸収されないことはすでに説明した通りです。
では、経皮吸収されない化粧品の有効成分は、肌に対して効果がないということになるのでしょうか。
確かに化粧水や美容液などのスキンケア用品の有効成分が表皮・真皮を通り越して血管にまで浸透することはありません。
そもそも日本の薬機法では、化粧品に対し「角質より奥まで浸透する」という表記を一切禁じています。
これは、角質層よりも奥に浸透しないものを、さも浸透しているかのような過大広告で販売してはならないという理由以上に、角質層の奥まで浸透する化粧品は有害であると考えられているためです。
しかし、注目すべきは化粧品の有効成分が角質層には浸透するという点です。
私たちの肌トラブルは、主に角質層の乾燥やターンオーバーの乱れが原因で引き起こされています。
そのため、肌トラブルを改善したり、健やかな肌状態を保ったりするためには角質層への保湿が大変重要なのです。
肌の奥の層からケアをしたい場合には、規則正しい生活を行い、栄養バランスの整った食事、サプリメントを摂取するなど内側からのケアに努めるべきでしょう。

美肌のために外側と内側の同時ケアを

医薬品を除き、現状販売されている化粧品や医薬部外品のほとんどは角質層に浸透するのみで奥の真皮に到達することはありません。
しかし、角質層へのケアは美肌対策のために大変重要です。
生活習慣を正して肌の内側からのケアを継続するとともに、肌の外側に対するケアも丁寧に行うことが、美肌への近道と言えます。

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