顔ダニって何?
まず始めに、顔ダニと聞いても驚くことはないことをお伝えしておきます。ダニ、と聞くと多くの方が驚いてしまうかもしれませんが、広く知られているマダニなどとは顔ダニは違います。
顔ダニは、どんな人の肌にもいて、顔全体で数えるとおよそ200万匹もいると言われています。毛穴や皮脂腺にいて、大きさは約0.2〜0.3mmまでととても小さく、その姿は透明であることから肉眼で見ることは難しいものです。
基本的に、顔ダニは肌にとって良い役割を果たしています。そのため、無理に除去しようとする必要はありませんし、気持ち悪いと感じる必要もありません。ただ、何らかの原因によって、顔ダニが増殖しすぎると、肌に負担がかかり、肌トラブルにつながる可能性もあります。
顔ダニの役割とは?
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顔ダニの寿命は約2週間で、その間は毛穴から分泌される皮脂をエサとします。エサを食べても、排泄はしないので怖がる必要はありません。夜行性で、エサを食べるのは夜です。知らず知らずのうちに毛穴からでてきて皮脂を食べ、また毛穴に戻ります。
こうして、余分な皮脂を顔ダニが食べてくれることで、肌は弱酸性を保つことができ、さまざまなトラブルを防いでくれています。
ただし、顔ダニは何らかの原因によって過剰に増えたり、減ったりすることもあります。健やかな肌を保つためには、ちょうど良い数をキープすることが大事で、増えすぎたり減りすぎたりすると肌の調子を崩すことがあります。
顔ダニが少なすぎる場合、皮脂や老廃物が肌にたくさん残ってしまいます。逆に、多すぎれば、死骸が増え毛穴詰まりの原因になります。どちらにしても、ニキビや肌荒れを引き起こす要因になるため、肌にとっては良くないことが分かります。
顔ダニと上手に共存しよう
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肌トラブルがない場合は、顔ダニについてさほど気にしなくて大丈夫です。ダニは怖いという思い込みから、せっかく良いバランスを保っているにも関わらず駆除してしまうと、肌トラブルを招く結果にもつながります。
健康的で美しい肌を保つためには、顔ダニとうまく共存することが大事です。正しいスキンケアを実践し、清潔を保ち保湿をしっかりと行いましょう。
まず、クレンジングや洗顔では、汚れをしっかりと落とすこと、かつ必要な皮脂まで落とさないことが大切です。朝と夜、しっかりと泡立てた洗顔料を使って優しく洗いましょう。
そして洗顔後は、すぐに乾燥してしまいますので、保湿化粧水等を使ってしっかりと保湿しましょう。