自分に合ったスキンケアを知るためには、自分の肌質を知ることが重要です。
肌質はエステティックサロンや化粧品カウンターなどでプロに診断してもらうこともできますが、自分で診断することも可能です。今回は、簡単にできるセルフ肌質診断をご紹介するとともに、それぞれの肌質に合わせたスキンケアを解説します。
簡単にできるセルフ肌質診断
セルフ肌質診断は、お風呂上がりや洗顔後のタイミングを活用して行います。
顔を洗ったあと、保湿等を行わずにそのまま放置し、夏場なら5分、冬場なら10分ほど待ちます。その後、自分の肌にどのような感覚があるかによって肌質を診断することができます。
肌が強くつっぱったり、カサついたりする場合は乾燥肌。
Tゾーンにのみべたつきがある場合には混合肌。
顔全体がベタつく感覚がある場合は脂性肌。
ぴりぴりと痛むような刺激を覚える場合には敏感肌です。
これらの特徴が何も起こらない方は普通肌と診断できます。
乾燥肌の方におすすめのスキンケア法
乾燥肌の方がするべきスキンケアは、何と言っても保湿です。
洗顔後は化粧水をたっぷりパッティングさせたあとに乳液やクリームを重ね、肌の水分を保つように心がけてください。
また、化粧水にはセラミドやスーパーヒアルロン酸などの保湿成分が用いられているものを使用することをおすすめします。
混合肌の方におすすめのスキンケア法
混合肌の方の多くはべたつくTゾーンを気にして脂性肌向けのスキンケアを用いがちです。
実際には混合肌の原因は乾燥であり、乾燥しすぎた肌が自分自身を守ろうと皮脂を過剰に分泌させているのが混合肌の原因なのです。
そのため、混合肌の方には皮脂を取り除くスキンケアよりも保湿をおすすめします。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料で皮脂を取り除くと、肌は余計に乾燥してしまう傾向にあります。
保湿を重視したスキンケアだけでなく、クレンジングや洗顔料の洗浄力を落とすのもよいでしょう。
脂性肌の方におすすめのスキンケア法
脂性肌に悩む日本人女性の多くは「乾燥性脂性肌」と呼ばれるいわゆる混合肌です。
しかし、数は少ないですが乾燥性でない脂性肌の女性も存在します。
脂性肌の方の中には、乳液やクリームを重ねるとニキビの原因になるという方もいます。
脂性肌はすでに皮脂が足りているため、必要以上にクリームなどを重ねる必要はなく、さっぱりタイプの化粧水のあとに、同じくさっぱりタイプの乳液を重ねるだけでも十分です。
特に皮脂の分泌が気になる場所があるかたは、乳液の後に収れん化粧水を活用してもいいでしょう。
収れん化粧水を使う際は必ず普通の化粧水と乳液のあとで、皮脂の気になる部分にパッティングするようにしてください。
敏感肌の方におすすめのスキンケア法
敏感肌とは、肌が本来持つバリア機能が崩れてしまっている状態を指します。
敏感肌の方は、スキンケア成分に含まれる防腐剤や香料、エタノールなどに刺激を感じがちです。
敏感肌のスキンケアにおすすめしたいのは、とにかく肌に刺激の少ないスキンケアを行うこと。
洗顔料はセラミド配合のものやアミノ酸系のもの、ベビー用のボディーソープを用いると刺激を抑えて洗顔を行うことができます。
クレンジングは、天然油脂を用いたオイルタイプのクレンジングか、ミルクタイプのクレンジングがおすすめです。
肌質にあったスキンケアで美肌を目指す
自分に合ったスキンケアを行う第一歩は、自分の肌質を知ることです。
自分の肌質が分かれば、自分に合ったスキンケアで肌の状態を改善させることができるほか、ファンデーションなどの化粧品を選ぶ際にも役立ちます。
自宅で行うセルフ肌質診断は、十分程度の時間で簡単に行うことができます。肌質にあったスキンケアでいつまでも美肌でいたいものですね。