MT美肌研究所がお届けするオンラインマガジン

美肌をつくる美容成分を知ってきれいになる!

化粧品は何からできている?

スキンケア化粧品は主に3つの成分がベースとなって作られています。
1水、アルコール、保湿剤のような「水(水性成分)」
2油やロウのような「油(油性成分)」
3「界面活性剤」

化粧水のほとんどは「水」

水に溶けやすい性質を持ちます。肌の角質層に潤いを与えて逃さないように保つ、肌をやわらかくする働きがあります。

化粧水のほとんどは水性成分で、エタノールのほか、グリセリン、コラーゲンといった保湿剤が含まれています。
収れん化粧水やふきとり用化粧水など使うとさっぱりとする化粧水には、揮発性の高いエタノールやアルコール分がやや多めに入っています。

蒸発を防ぎ、バリア機能を高めてくれる「油」

水に溶けない性質を持ちます。スキンケアでは基本的に肌の角質層に潤いを閉じ込めて、蒸発を防ぎ、バリア機能を高めます。

クレンジングオイルのほとんどは油性成分で、「ミネラルオイル」「エチルヘキサン酸セチル」などの成分が入っています。乳化するために界面活性剤を使用しています。

水と油を混ぜるための「界面活性剤」

水(水性成分)と油(油性成分)は混ざらないので、界面活性剤を入れて混ざり合うようにします。また、油汚れを水で落とすときに欠かせない成分となります。

表示で成分を確かめよう

出典://

出典元:https://www.shutterstock.com/

2001年から「全成分表示」が義務づけられているため、ボトルに貼られているラベルから製品の情報を読み取ることができます。

ただ、売れているようだから、CMでよく見るからではなく、しっかりとラベルを見ることが必要です。なぜなら美肌作りのポイントは、表示されている「成分」にあるからです。

化粧品は「シミ、ソバカスを防ぐ」「シワを予防する」「保湿する」「ニキビを抑える」といった目的ごとに分かれています。つまり、成分表を見れば、どのような効果があるかがはっきりするのです。「保湿」を選んだら、その期待にこたえる力を備えた基礎化粧品かどうかは、含まれている成分次第なのです。

この成分表を見て上手に活用することが、毎日のスキンケアを美肌へと変える最重要ポイントとなります。

では、実際にラベルを見てみましょう。
さまざまな成分名がずらりと並んでいますが、含有量の多いものから順に表示することが決められています。たいていは水から始まっていて、最後に香料と防腐剤が並んでいます。ただし、1%以下の成分は順不同です。

成分表示を確認するポイントは、化粧品かぶれが起きた人ほど要チェックです。かぶれたものと同じ成分が含まれていないかを必ずチェックするようにしましょう。

また、自分が目的とする成分が入っているかどうかもチェックしましょう。

知っておきたい成分表示1

出典://

出典元:https://www.shutterstock.com/

美白効果のある「ビタミンC」

ビタミンCといえば、ずばり美白効果です。しかし、抗酸化作用の高いビタミンC単体では壊れやすく、肌に浸透しにくいという性質を持ちます。そのため、アレンジされたビタミンC誘導体となって配合されています。「リン酸アスコルビルマグネシウム」「テトラへキシルデカン酸アスコルビル」などが代表です。

「アスコルビン酸」「L-アスコルビン酸」、または「○○アスコルビン酸」と記載されていたら、それは「ビタミンC」のことです。

また、水に溶けて、肌に浸透しやすく、肌に長時間とどまるように開発されたものが「水溶性ビタミンC誘導体」です。「APPS」または「アプレシエ」という名前が有名です。

知っておきたい成分表示2

出典://

出典元:https://www.shutterstock.com/

バリア機能を助けて潤いを保つ「セラミド」

肌のバリア成分「セラミド」は年齢とともに失われてしまうもの。不足してくるとバリア機能がうまく働かず、乾燥したり、外からの刺激に弱い肌になってしまいます。

保湿成分として用いられる「セラミド」は複数のタイプがあり、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6、セラミド611、セラミド7などがあります。中でも体の中に存在するヒト型セラミドは、セラミド2、セラミド6、セラミド6Ⅱです。

また、誘導体タイプもあり、「スフインコ脂質」「ウマスフインコ脂質」のほか、動物の脳や脊髄から得られる動物性のセラミド類似物「セレプロシド」などがあります。

シワを目立たなくする「AHA(アルファヒドロキシ酸)」

グリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などフルーツ酸の総称で、アハと呼ぶこともあります。肌をなめらかにしてシワを目立たなくする効果が期待できます。

高い保湿力を持つ「コラーゲン」

肌のほとんどはコラーゲンでできています。分子が小さい加水分解コラーゲン、それよりやや分子が大きい水溶性コラーゲン、アレルギーの出にくいアテロコラーゲンの3つが主に使われています。

保湿性が高く、シミ、シワ、乾燥など、多くの肌トラブルに効果的に働きかけてくれます。

エイジングケアで有名な「ヒアルロン酸」

「ヒアルロン酸」はエイジングケアのための美容成分として有名です。通常化粧品には「ヒアルロン酸ナトリウム」として配合されていますが、水に溶けやすく、高い保湿力を持っています。


星の数ほどある基礎化粧品ですが、その中からどれを選ぶかで、美肌になるのか、そのままなのか、結果は大きく変わってきます。自分の目的に合った選び方が必要となるので、成分表示を見て選ぶことが必要です。

facebook
line
twitter

No image

  • 経皮吸収とは? 化粧品で経皮吸収はする?
    経皮吸収とは? 化粧品で経皮吸収はする?

    経皮吸収がどういったメカニズムで起こるのか、その方法について解説します。また、経皮吸収される条件についても説明します。

  • きれいな人は必ずやっている! 美肌をつくる小さな習慣
    きれいな人は必ずやっている! 美肌をつくる小さな習慣

    肌は体の一部ですから、健康的な生活を送ることが美肌づくりに大切なことです。美肌の人が実践している習慣とはどんなことなのかを見ていきましょう。

  • 眉間や額のしわの原因や対策は?ボトックス注射についても解説
    眉間や額のしわの原因や対策は?ボトックス注射についても解説

    見た目年齢に影響しやすい眉間や額のしわ。鏡を見るたび「なんとかしたい…」とお悩みの方も多いと思います。本記事では眉間や額にしわができる原因や対策、眉間や額のしわに効果的なボトックス注射について解説します。日々の対策に加えて美容医療も上手に取り入れ、明るく若々しい印象をキープしましょう。

  • スキンケア化粧品の種類について
    スキンケア化粧品の種類について

    スキンケア化粧品がたくさんあって、どれをどの順番で使っていいか分からない方もいるでしょう。どんな用途でいつ使えばいいのかご紹介します。

  • 高濃度ビタミンC点滴ってなに?向いている人の特徴・施術内容
    高濃度ビタミンC点滴ってなに?向いている人の特徴・施術内容

    健康増進や美容に役立てられるとして人気の高い「高濃度ビタミンC点滴」。ビタミンCのサプリメントを摂取することと何が違うのか気になる方もいるでしょう。ここでは、実際の施術内容や期待できる効果についてご紹介します。

  • 美肌のために美容医療ができることって?
    美肌のために美容医療ができることって?

    美しい肌は、内面と外側からのケアが大切です。最近では、美容医療も上手に利用している方も増えてきました。今回は、美肌を手に入れるための代表的な施術をご紹介していきます。

  • 注目の美容施術「ピコレーザー」の特徴や効果
    注目の美容施術「ピコレーザー」の特徴や効果

    美容施術「ピコレーザー」は、シミや肝斑、ニキビ跡や毛穴の開きなど、原因の異なる肌悩みを幅広く治療できる施術です。従来のレーザー治療より照射時間(パルス幅)が短いため、より高い効果が期待できます。そんなピコレーザーの特徴や効果についてご紹介します。

  • 幸福ホルモン「セロトニン」とエイジングケアの関係
    幸福ホルモン「セロトニン」とエイジングケアの関係

    幸福ホルモン「セロトニン」。日常生活における様々な行動や習慣がセロトニンの分泌に関わり、美肌つくりにも影響します。ここでは、セロトニンとは何なのか、またエイジングケアとの関係についてご紹介します。

  • 化粧品購入基準のひとつ、成分表示の正しい見方
    化粧品購入基準のひとつ、成分表示の正しい見方

    化粧品を購入する際、何を基準に選んでいますか?“肌悩みに合った成分が配合されているか”“自分の肌に合わない成分が入っていないか”なども基準にしている、または基準にしたい、という人もいるのではないでしょうか。ここでは、化粧品購入基準のひとつとして知っておきたい成分表示についてご紹介いたします。

  • しみのできる原因とは…?対策のためのおすすめ化粧品
    しみのできる原因とは…?対策のためのおすすめ化粧品

    しみの原因となるのは、メラニンという色素成分です。メラニンは肌を外部から守る働きがありますが、過剰分泌されることでしみの原因となることが分かっています。この記事では、メラニンが生成され、肌にしみを作るメカニズムを詳しく解説しています。しみ対策におすすめの化粧品もご紹介します。