毎日スキンケアをしているのに、なぜか肌がくすみがちでごわごわしている……。
そんな悩みの原因は、もしかしたら角質肥厚かもしれません。
角質肥厚とは、文字通り肌の角質層が分厚くなってしまうことを指します。
今回は、さまざまな肌トラブルの原因となりうる角質肥厚について、その原因と対策法をご紹介します。
角質肥厚はターンオーバーの乱れが原因で起こる!
角質肥厚とは、肌の角質層が分厚くなってしまっていることを指します。
人間の肌はさまざまな働きを持つ層がミルフィーユ上に重なってできており、そのもっとも外側にあるのが「角質層」です。
角質層は正常な肌状態であれば0.02mmから0.03mm程度しかありません。
しかし、肌のターンオーバーが乱れ古くなった角質層の排出が上手くいかなくなると、肌表面に古い角質が残り角質肥厚の状態になってしまうのです。
あなたの肌トラブル、角質肥厚のせいかも?
角質肥厚はさまざまな肌トラブルを引き起こします。
具体例としては、以下のようなものが挙げられます。
・肌のごわつき、くすみ
・大人ニキビ、毛穴の黒ずみ
・スキンケア成分の効果が得られない
これらの肌トラブルはなぜ起こってしまうか、項目別に解説します。
肌のごわつき、くすみ
角質肥厚とは、肌表面に古い角質が残っている状態であることはすでに述べたとおりです。
古い角質層は、新しい角質層に比べて固く、黒ずみが目立ちます。
結果的に、古い角質層が肌表面に残っていることで、肌はごわつき、透明感が失われているように見えてしまうのです。
大人ニキビ、毛穴の黒ずみ
角質肥厚になった角質層は、健康的な角質と比べて水分を上手く保てなくなっています。
なぜなら、肌に本来含まれる天然保湿因子やセラミドが奪われてしまうからです。
乾燥した肌は、肌自身を守るために皮脂を大量に分泌します。
結果的に、肌表面で行き場を失った皮脂が毛穴に詰まって毛穴の黒ずみとなったり、炎症を起こして大人ニキビの原因となったりするのです。
スキンケア成分の効果が得られない
本来スキンケア成分は肌の角質層までしっかりと染み込み、効果を発揮するものがほとんどです。
しかし、角質肥厚を起こすと、必要なスキンケア成分が角質層全体に行き渡らなくなります。
結果的に、これまでと同じスキンケアを使っているにも関わらず効果を実感できにくくなってしまうのです。
角質肥厚になってしまったら?
角質肥厚になってしまった場合に有効な対策は、角質層にうるおいを取り戻すことです。
そのためには、天然保湿因子や人型セラミドの配合されたスキンケアで保湿を行うのが最も効果的です。
角質肥厚を予防するために生活習慣を整える
角質肥厚は肌のターンオーバーの乱れによって引き起こされます。
つまり、普段から肌のターンオーバーを一定に保つことで角質肥厚は予防できます。
肌のターンオーバーの乱れは、ストレス、睡眠不足や栄養不足、紫外線ダメージなどによって引き起こされます。
日常的にしっかりと休息を確保し、栄養バランスの整った食事を摂り、日焼け止めや日傘を常用してください。
また、刺激の強い洗顔やピーリングなどのスキンケアによっても肌のターンオーバーは乱れてしまいます。
スキンケアを選ぶ際には、肌への刺激が少ないものを選びましょう。
肌デトックスで透明感のある肌を取り戻す
角質肥厚はさまざまな肌トラブルの原因となりがちですが、日々のちょっとした心がけで予防することができます。
あなたの肌本来のみずみずしさや透明感をいつまでもキープするために、できることから角質肥厚の対策予防をはじめましょう。