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肌のバリア機能とは? 乾燥肌はクレンジングに注意?

私たちの肌には、外部から与えられる刺激から肌を守るためのバリア機能が備わっています。
しかし、肌が乾燥することでそのバリア機能が失われてしまうことがあります。

特に乾燥肌の方は、クレンジングによって肌のバリア機能が失われてしまうこともあります。
今回は、乾燥肌の方がより気を付けるべきポイントや、クレンジングをする際に気を付けるべき注意点などについてご紹介します。

乾燥肌に関係がある? 肌のバリア機能とは?

肌のバリア機能とは、肌の最も表面にある「角質層」が、乾燥と外部刺激から肌を守ってくれる仕組みのことを指します。
角質層がうるおいを蓄えることで、肌の内部はすこやかに守られるのです。

角質層のうるおいが保たれていないと、肌のバリア機能は十分に働きません。
結果的に、肌が荒れたりピリピリしたりするようになり、「敏感肌」「乾燥肌」と呼ばれる現象が生まれます。

つまり、敏感肌や乾燥肌は体質ではなく、肌のバリア機能が十分に働いていない状態のことを指すのです。
逆に言えば、角質層をしっかりとうるおいで満たすことによって、敏感肌や乾燥肌は改善できるということです。

乾燥肌の方が気を付けるべきポイント

乾燥肌の状態では、肌のバリア機能が十分に働いていないということは上で述べたとおりです。
続いては、乾燥肌の方が気を付けるべきスキンケアのポイントをご紹介します。

ポイントその1:乾燥肌の方は洗いすぎに注意

乾燥肌の方のスキンケアで最も重要なのは、肌を洗いすぎないことです。

「洗いすぎ」とは、肌本来の保湿機能である皮脂を落としすぎてしまう状態を指します。
乾燥肌の方は頻繁な洗顔を避け、ベビー用ソープなど、肌に優しい洗顔料を用いるのが理想的です。

ポイントその2:保湿成分を選ぶ

スキンケアを選ぶ際には、保湿成分を厳選することも重要です。

乾燥肌の方のスキンケアに理想的な保湿成分は、肌に本来含まれている保湿成分です。
具体的には、「天然保湿因子(NMF)」、「細胞間脂質」「皮脂膜」の3つが挙げられます。

この3つの保湿成分の中で、取り入れやすいのは「天然保湿因子」と「細胞間脂質」です。
天然保湿因子は、約半分がアミノ酸でできています。また、細胞間脂質は、セラミドやコレステロールが含まれています。

つまり、アミノ酸やセラミドを含んだスキンケアを選ぶことが重要ということです。

乾燥肌は特に注意? クレンジングの際に気を付けること

クレンジングには、メイクを肌から浮かせるための成分が含まれています。
しかし、この成分が強すぎると肌のバリア機能を破壊することにつながってしまい、クレンジング後のダブル洗顔を行うことでも肌のバリア機能はダメージを受けてしまいます。

肌のバリア機能を守るためには、クレンジングの際以下の点に気を付けてください。

 低刺激なクレンジングを用いる
 クレンジングを肌に乗せる時間は最低限にする

バリア機能を守るためには、低刺激なクレンジングを用いることが重要です。
低刺激のクレンジングはしばしば「敏感肌向け」として売られていますが、敏感肌の人しか使ってはいけないというわけではありません。

また、クレンジングを長い時間肌に乗せておくことも肌へのダメージにつながります。メイクが完全に落ちたら、クレンジングも素早く洗い流してください。

乾燥肌を脱却してバリア機能を回復

乾燥肌の方がスキンケアの際に気を付けることは以下の3点です。

●低刺激のクレンジングを使う
●肌の洗いすぎをやめる
●肌本来の保湿成分に近い成分で保湿を行う

これらを実行することで、乾燥肌は少しずつですが着実に肌のバリア機能を取り戻します。乾燥肌に悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いです。

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