年齢を重ねるにつれて気になってくる悩みといえば「マリオネットライン」。
このマリオネットラインの原因が、顔の筋肉である「表情筋」の老化にあることは意外と知られていません。
今回は、表情筋の老化チェックと、老化対策をご紹介します。
マリオネットラインとは? 顔筋はなぜ衰える?
マリオネットラインとは、口の脇に伸びている二本の溝を指します。腹話術の人形に見えることからそう呼ばれています。
マリオネットラインはしばしばほうれい線と混同されます。小鼻の横から口元に向かって伸びているのがほうれい線で、口角からあごに向かってまっすぐ伸びているのがマリオネットラインです。
マリオネットラインが現れてしまう原因は、顔の筋肉=表情筋の衰えです。
では、なぜ表情筋は衰えてしまうのでしょうか。
筋肉が衰えてしまう理由は「使っていないから」に他なりません。
身体中の筋肉は、どこであれ使っていなければ衰えてしまいます。これは表情筋も例外ではないということです。
顔筋老化チェック
まずは、あなたの顔の筋肉が衰えているかどうかをチェックしてください。
●表情の変化があまりない
●風邪をひきやすい
●口の中がネバネバしていることが多い
●口臭に悩んでいる
●歯周病がある
●いびきをかく
●無意識のうちに口が開いていることが多い
●肩こりや首こりに悩んでいる
これらに2つ以上当てはまったひとは表情筋が衰えている可能性があります。
さらに表情筋が実際に動いているかを確かめるために、以下のテストを試してみてください。
顔筋テストその1
眉を片方ずつ持ち上げます。しっかりと持ち上がっているかを確かめるために、鏡を見ながら行うのがポイントです。
顔筋テストその2
口角を片方だけ上げ、そのまま5秒キープします。こちらもテストその1と同様、鏡を見ながら行ってください。
顔筋テストその3
鼻と上唇の間にペンを挟んで、そのまま「いーっ」と口を横に広げます。ペンが落ちてしまわないか確認します。
上記のチェックには当てはまらなくても、これらのテストができなかった場合には表情筋が衰えている可能性が大変高いです。
反対に、チェックに当てはまるものが複数あっても、これらのテストができた場合にはまだ表情筋はそこまで衰えていないといえます。
しかし、これらのテストができたとしても、チェックに当てはまっている場合には将来的に表情筋が衰える可能性が大変高いことは認識しておくべきです。
顔筋をこれ以上老化させないために
表情筋の老化を止めるためには、「表情筋を使う」ことが大切です。
つまり、顔の筋トレを行う必要があるのです。
表情筋を鍛えるためには、手を使わずに顔を動かす習慣をつけることが肝要です。
特にマリオネットラインを改善させるためには、頬と口周りの筋肉を鍛えることが効果的です。
ここでは、初心者にもおすすめの表情筋トレーニングを2つご紹介します。
トレーニングその1:あいうべ体操
あいうべ体操は、鏡をみながら、できるだけ大げさに「あー」「いー」「うー」「べー」と発声するだけです。
「あー」のときはできるだけ大きく口を開け、「いー」のときは思いっきり口を横に伸ばします。同様に「うー」の時は思いっきり口を突き出し、最後は舌をぐっとのばして「べー」と発音します。
トレーニングその2:舌回し
頬や口元の筋肉は、口の中で舌を回すことでも鍛えることができます。
舌回しをするときには、しっかりと上の歯と下の歯の表面を舌でなぞるようにして大きく舌を動かします。右回しと左回しをそれぞれ20回ずつ、1日に3セットほど行うのが理想的です。
顔筋の老化を防ぐには日々の積み重ねが大切!
顔筋の老化を防ぐにあたっては、日々のこまめな積み重ねが必要です。
1日数分のトレーニングを毎日継続して行ったり、いつもより表情豊かに過ごすことを意識したりすることで、表情筋は劇的に変化します。
マリオネットラインの対策に、ぜひトレーニングを取り入れてください。