プラセンタエキスは、ヒトや豚、馬などの哺乳類が持つ胎盤から抽出される成分です。赤ちゃんに栄養を届ける役割を持つ胎盤には、アミノ酸やビタミン、ミネラルをはじめとする豊富な栄養成分が含まれています。

プラセンタの歴史は長く、世界三大美女に数えられるクレオパトラやフランス王妃であったマリー・アントワネットも、若返りの薬としてプラセンタを使っていたといわれています。プラセンタエキスが美容や健康にもたらす効果は長く認められ続け、現在では化粧品やサプリメント、医薬品として幅広く取り扱われています。

プラセンタエキスの取り入れ方は主にスキンケア、インナーケア、注射の3つです。手軽に取り入れたい場合は、美容液などのスキンケアや、サプリメントやドリンクによるインナーケアを取り入れてみましょう。肌にハリを与え、保湿効果、美白効果が期待できます。更に乾燥肌やシワの改善、シミへのアプローチをしたい人にもおすすめです。国産の化粧品やサプリメントは厳しい基準のもと作られているため安心して使用できます。

ただし豚などの動物性タンパク質にアレルギーがある方は、サプリメント等の取り扱いに注意が必要です。飲む前に必ずかかりつけの医師に相談しましょう。

医薬品として注射で取り入れるプラセンタエキスは、更年期障害などの治療目的と、シミやシワの軽減などの美容目的で使う場合があります。

医薬品には厳しい検査をクリアしたヒト由来のプラセンタエキスのみ配合されていますが、感染症の可能性もゼロではありません。そのため、プラセンタ注射を打つと献血や輸血が当面の間できなくなるのでご注意ください。

プラセンタエキスを取り入れることで、どのような美容効果や健康効果が得られるのでしょうか。期待できる主な効果についてご紹介します。

①シミ対策
シミの元となるメラニン色素を生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制し、シミ対策の効果が期待できます。

②アンチエイジング
老化原因となる活性酸素の発生を抑え、細胞の修復をサポートします。若々しい肌を保つ効果があるといわれています。

③保湿
プラセンタに含まれるアミノ酸が角質層をうるおいで満たし、乾燥肌やそれに伴うシワの改善をサポートします。

更年期障害に伴う頭痛や冷え、イライラなどの自律神経失調症を改善する効果や、肝機能の修復効果が期待できます。これらの効果は厚生労働省にも認められ、プラセンタエキスを使った医薬品は更年期障害や肝機能障害の正式な治療薬として承認されています。

エイジングケアから健康までサポートするプラセンタエキスの効果や取り入れ方についてご紹介しました。美容のためにプラセンタエキスを取り入れたい方は、まずはスキンケアやインナーケアから試してみてはいかがでしょうか。