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「シソ葉エキス」とは?成分効果や安全性を解説

私たちの身近な植物である、シソ。実はこのシソからとれた成分が、シソ葉エキスとして、数多くのスキンケアアイテムに使用されています。和製ハーブとも呼ばれるほど香りもよく、さまざまな料理に使われるシソには、どんな美容効果があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

シソ葉エキスとは

シソ葉エキスとは、シソ科の植物である「シソ」の葉と枝先から抽出されたエキスのことを指します。ペリラアルデヒドやリモネンなどの精油成分を多く含んでいます。
ペリラアルデヒドとは、シソの香り成分で、抗菌作用や防腐作用があります。お刺身にシソが添えられていることが多いのは、シソの抗菌作用で生ものを雑菌から守り、腐りにくくするためです。

シソはどんな植物か

ご存知のようにシソは、日本では古くから食品として利用されています。ビタミンB2やβカロテンを多く含む緑黄色野菜として、様々な料理に使われてきました。また、解熱、整腸や咳止め、食欲増進などの効果も認められており、漢方薬としても広く用いられてきました。その昔、中国で食中毒によって死にかけている人にシソの葉を煎じて飲ませたところ、みるみるうちに元気になったという逸話があります。このことから「紫の蘇る草」=紫蘇(シソ)と呼ばれるようになったと言われています。古い時代からシソは、人々にとって大切な薬であり、栄養源であったと言えるでしょう。シソは高さ30~80cmの一年草で、植物としてとても強く、栽培も難しくありません。手に入りやすく、ハーブのような独特な香りを持つので、薬味や食材として今でも身近な植物です。

シソ葉エキスの効果と効能

私たちにとって身近な植物であるシソですが、シソからとれるシソ葉エキスの成分には、肌に良い効果が数多くあるとされています。そのため、今ではさまざまな化粧品に使用されています。

消炎効果

肌の炎症を抑える作用のことを消炎効果と言い、この効果を持つ化粧品は大人ニキビや赤ら顔の改善をする役割があります。

収れん効果

毛穴を引き締めたり、汗を抑えたりする効果のこと。毛穴を引き締めることで余分な皮脂が浮くのを防ぎ、テカリや皮脂によるメイク崩れを抑えてくれます。

保湿効果

肌の水分を保つ働きがある「セラミド」が作られるのを促進する作用のこと。保湿や、肌を乾燥や刺激から守るバリア機能を改善、強化する効果も期待できます。2006年の化粧品会社による技術情報では、生体内におけるセラミド合成を促進する成分として、シソ葉エキスもその一つであると発表されました。バリア機能が低下し、乾燥や肌荒れが起こりやすい肌には、セラミドが不足していることが多いとされています。つまりセラミドの合成を促進すれば、乾燥や刺激から肌を守るバリア機能を改善することが可能であるということ。シソ葉エキスにはセラミドを増やす役割もあるので、肌のうるおいやキメを守る保湿効果があると言えます。

美白効果

シミやそばかすを抑制する効果のこと。シソ葉エキスには、シミの原因となる活性酵素(チロシナーゼ)の働きを抑える作用があるとされています。1998年に大阪府立公衆衛生研究所と富山医科薬科大学薬学部との共同研究において、チロシナーゼの働きを抑制する物質を探索する研究が行われました。この研究でシソ葉エキスにはチロシナーゼを抑制する効果があることが明らかになっています。つまりシソ葉エキスには、シミやそばかすを抑える美白効果が認められています。

抗アレルギー作用

アレルギー性皮膚炎に対する改善効果のこと。1993年に、アトピー性皮膚炎に悩む患者に対し、シソ葉エキスを含むクリームを塗布して検証する実験が行われました。その結果として、全体に高い改善度が見られたため、アレルギー性皮膚炎に対する改善効果も認められています。

以上のことから、シソ葉エキスの成分には、たくさんの美肌効果があると言えます。大人ニキビの改善や毛穴の引き締め効果だけでなく、保湿効果や美白効果もあるので、幅広い肌悩みへの効果が期待できるでしょう。シソ葉エキスはクレンジング、化粧水、美容液やクリームなど数多くのアイテムに配合され、利用されています。

シソ葉エキスの安全性について

シソ葉エキスは、古くから日本の伝統食品として根付いてきました。食品由来の成分なので、利用者にとって安心感があり、そしてその安全性は実験や検証でも証明されています。前述したアレルギー性皮膚炎の患者への検証において、副作用などの皮膚反応は見られなかったため、シソ葉エキスには一般的に、皮膚への刺激性やアレルギー性はほとんどないとされています。副作用がなく、アトピーなどに効果があると医療分野からの示唆もあり、敏感肌に対する製品にも使われ始めています。軽い刺激でも肌が荒れやすい人、赤みや炎症の起きやすい人などにも使いやすい成分です。また眼刺激性もほとんどないとの報告があります。一方、シソの香り成分であるペリルアルデヒドには、抗菌作用・防腐作用がある反面、触るとかぶれを引き起こす可能性があるという報告もあります。ですので、シソ葉エキスを生成する際にはペリルアルデヒド成分が除去されていることがほとんどです。以上のことから、シソ葉エキスの安全性は高く、安心して使うことのできる成分だと言えます。

現在、シソ葉エキスはさまざまなスキンケアアイテムに配合されています。その安全性の高さはもちろん、たくさんの美肌効果を持つ植物由来の成分として、注目を浴びています。保湿効果や美白効果にも優れ、数々のエイジングケア化粧品にも配合されていますので、化粧品を選ぶときの参考にしてみてください。

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