新たな美容成分として、黒砂糖に含まれる「黒砂糖エキス」が注目されています。
黒砂糖は経口摂取するばかりではなく、黒砂糖エキスが配合された美容液を用いると肌の美白効果や保湿効果が期待できるとされています。
今回は、黒砂糖エキスの成分について解説するとともに、黒砂糖エキスが配合されているスキンケア製品にどのような効果が期待できるのかをご紹介します。
黒砂糖エキスとは
黒砂糖エキスとは、サトウキビから得られる着色成分を分離・濃縮して得られるエキスです。もともと黒砂糖には保湿効果があるとされています。
また、通常の砂糖に比べてマグネシウムやカリウムなどのミネラル分、アミノ酸、ビタミンB1、ビタミンB2を豊富に含み、美肌効果があるとされています。
一般的な黒砂糖はざらついていたり、溶かすとべたついたりするほか、色がついており服につくと黒っぽい色が残ってしまうというデメリットがありました。
こういったデメリットを減らすために黒砂糖の有効成分だけを抽出したのが黒砂糖エキスです。
黒砂糖エキスのスキンケア効果
黒砂糖にはミネラル分やアミノ酸、ビタミンB1・B2が豊富に含まれているだけでなく、黒砂糖にはチロシナーゼという酵素も含まれています。
このチロシナーゼは、肌に塗布した際にメラニンの生成を抑える効果があるとされています。
黒砂糖エキスを配合した化粧品を用いることで、肌にシミができるのを防ぐことができます。そして、黒砂糖に保湿効果があるのと同様に黒砂糖エキスにも保湿効果が期待できます。
一般的に、肌にシミやくすみができる原因として、肌の乾燥が挙げられます。肌が乾燥するとメラニンが生成されやすくなり、肌の黒ずみやシミの原因となります。
黒砂糖エキスを用いることで、チロシナーゼの効果だけでなく保湿の効果によってもメラニンの生成を抑えることができるのです。
スキンケア効果をより効率的に得るために
黒砂糖エキスのスキンケア効果をより効率的に得るためには、丁寧なスキンケアが必須です。保湿効果や美白効果を確実に得るためには、黒砂糖エキスをしっかりと肌に浸透させる必要があります。
化粧水はコットンや掌で十分にパッティングを行い、肌がひんやりとするまで角質層に浸透させます。美容液を重ねる際は化粧水がしっかりと浸透したのを確認してから、小鼻や目元、口元などにも指の腹で軽く美容液を叩きこむようにします。
化粧水や美容液だけで終わらせることなく、スキンケアの最後には乳液やクリームを用いてしっかりと油分で蓋をすることも重要です。
黒砂糖エキスを効率的に使って美肌を目指す
黒砂糖エキスは黒砂糖から抽出された成分で、黒砂糖そのものを使うわけではないためざらつきや着色の心配がありません。
黒砂糖エキスを配合したスキンケア成分には美白効果と保湿効果が期待でき、とくに保湿を行うことで肌のメラニンの生成をさらに抑えることが可能です。
化粧水をしっかりと浸透させる、美容液を細かい部分にも乗せる、最後には乳液やクリームで蓋をするなどの注意点を守ることで、より効率的にスキンケアを行うことができます。