化粧品にしばしば配合されている有名な成分として、カミツレ花エキスが挙げられます。
美容に関心の高い女性の間では大変有名な成分ですが、実際にカミツレ花エキスがどのような成分で、どういった効果を持っているのかを知っている方は多くありません。
そこで、本日はカミツレ花エキスの正体について解説するとともに、カミツレ花エキスが持つ美容効果についてもご紹介します。
カミツレ花=カモミール
カミツレ花エキスとは、キク科の植物であるローマカミツレの花から抽出されるエキスです。
ローマカミツレはカモミール(ジャーマンカモミール)とも呼ばれ、ハーブティーとしても親しまれている植物です。
ローマカミツレはフランスで最も使用される薬用植物のひとつとされています。
鎮静作用、中枢神経抑制作用、鎮痙作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、鎮痛作用などの効果があるとされています。
カミツレ花エキスはさまざまなスキンケアや日焼け止め、洗顔せっけん、ボディーソープなどに使用されているほか、化粧品やヘアケア製品にもしばしば配合されています。
そのため、比較的容易にカミツレ花エキスを取り入れたスキンケアやヘアケアを行うことができるのも大きな特徴のひとつです。
効果1 ターンオーバーの正常化
カミツレ花エキスが化粧品として用いられる場合、特に注目される成分はターンオーバーを正常化させる作用や、抗炎症作用、抗菌作用の3つです。
カミツレ花エキスには肌のターンオーバーを正常にする働きがあります。
そのため、カミツレ花エキスが配合された化粧品をスキンケアに用いると、肌の新陳代謝が促されたり、肌のターンオーバーが早すぎる場合は角質が完全に古くなる前に剥がれ落ちるのを防いだりする効果が期待できます。
新陳代謝が整った肌は、再生機能がアップします。そのため、肌のくすみなどターンオーバーの乱れが原因で起こる肌トラブルの改善が期待できます。
効果2 抗炎症作用
カミツレ花エキスには、抗炎症作用の効果もあります。
カミツレ花エキスには「カマズレン」「アズレン」と呼ばれる成分が含まれており、これらの成分には抗炎症作用があります。
そのため、炎症を伴う赤ニキビや、乾燥によって肌のバリア機能が低下した結果、外部からの刺激に肌が炎症を起こしてできた肌荒れを改善させる効果が期待できます。
効果3 抗菌作用
さらに、カミツレ花エキスには抗菌効果があります。
通常、抗菌作用の成分は皮膚への刺激が多いものがほとんどですが、カミツレ花エキスに配合されている抗菌作用は皮膚への刺激が少ないことが特徴です。
また、殺菌効果も非常に高く、肌を清潔に整える機能があるほか、カミツレ花エキスが配合された化粧水それ自体が悪くなりにくいため、防腐剤など肌に負担のかかる成分を配合せずに済むという点も大きなメリットです。
カミツレ花エキスの植物効果でより美しい肌へ
美容成分として有名なカミツレ花エキスについてご紹介しました。
カミツレ花エキスとはカモミールの花から抽出されるエキスで、美容面では主にターンオーバーの正常化作用、抗炎症作用、抗菌作用の3つの機能が期待されています。
カミツレ花エキスは化粧水や美容クリーム、洗顔用せっけんなどさまざまなスキンケアに配合されているため、手軽に取り入れることができる点も大きな魅力のひとつです。
カミツレ花エキスを役立てたスキンケアに関心があるという方に、本記事が一助となれば幸いです。