「病院に行くほどの不調ではないけれど、なんとなく体調がすぐれない」というちょっとした不調を抱えがちな女性は少なくありません。
不調の原因はさまざまですが、ミネラル不足が原因で体調不良を起こしている場合も少なくありません。
ミネラルが身体に果たす役割
ミネラルとは無機質を指し、身体に必要な栄養素の一種です。
代表的なミネラルは、「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」「リン」「鉄」「亜鉛」「銅」「マンガン」などが挙げられます。
ミネラルが身体に果たす役割はそれぞれ違います。
例えば、カリウムは体内の血圧を正常に整える働きや、心筋収縮の調整といった働きがあり、カルシウムは多くの方が知っているとおり骨や歯の材料となります。
鉄は血液中のヘモグロビンの成分となります。ヘモグロビンは血液中の酸素と結びつくことで全身の末端まで酸素を運びます。
また、亜鉛は味覚を正常に保つ働きをしたり、皮膚や粘膜の健康維持を助けたりする機能があります。
ミネラル不足で起こる症状
先にご紹介したミネラルが、具体的に体内でどのような役割を果たすのかについては先にご紹介した通りです。
続いて、これらのミネラルが不足した場合に身体に起こる症状について解説します。
カリウムが不足した場合、脱力感や疲労感、高血圧といった症状が出ます。
カルシウムが不足すると、骨の発達が悪くなります。また、カルシムは筋肉や神経、心臓が正常に機能するためにも用いられているため、これらの機能不全が起こる場合もあります。
鉄が不足すると貧血になる可能性が高まります。
亜鉛が不足すると、味覚・聴覚・嗅覚が鈍化したり、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったりするなどの症状が現れます。
食事・サプリメントでミネラルを補給
ミネラルは体内で作り出すことができないため、食べものやサプリメントで摂取することが必要です。
カリウムは、昆布やヒジキ、ナッツ類、緑黄色野菜に豊富に含まれています。
カルシウムは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は勿論、小魚類やヒジキ、ほうれん草、ナッツ類に豊富に含まれています。
鉄は、レバーやハツなど肉の内臓のほか、緑黄色野菜、ヒジキ、卵黄などに豊富に含まれています。
亜鉛は、カキ、牛肉、卵のほか、亜鉛に豊富に含まれています。
すでに述べた通り、ナッツ類やヒジキ、ほうれん草などの緑黄色野菜には複数種類のミネラル含まれています。
総合的にミネラルを摂取したい場合には、特にこれらの食べ物を積極的に摂取することをおすすめします。
ミネラルを補給して健康的な日々を
ミネラルが身体に及ぼす影響や、ミネラルが不足した際に起こる身体の不調についてご紹介しました。
ミネラルはそれぞれの成分が身体にさまざまな影響を及ぼしています。
例えばカリウムの不足は脱力感、疲労感、高血圧などの症状を引き起こします。
特に原因が思い当たらないにかかわらず、連日なんとなく疲れた感覚がする、身体に力が入らないなどの症状がある場合、体内でカリウムが不足している可能性も考えられます。
このように、ミネラルの不足は日々の何気ない不調に繋がる可能性があり、それを防ぐためにはミネラルを定期的に摂取する必要があります。
サプリメントや、ナッツ類・ヒジキ・ほうれん草などの緑黄色野菜を積極的に摂取することで、日頃からミネラルを十分に摂取すれば、不調のない日々を目指すことができます。
原因不明の体調不良の予防・対策に、この記事をぜひ参考にしてみてください。