アセチルヒアルロン酸ナトリウムという成分をご存知ですか?
「普通のヒアルロン酸のことじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。
今回は、普通のヒアルロン酸とは違う、新たなヒアルロン酸であるアセチルヒアルロン酸ナトリウムについて、その成分と効果を徹底解説します。
通常のヒアルロン酸との違いについても解説しますので、ぜひチェックしてください。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムってどんな成分?
アセチルヒアルロン酸ナトリウムとは、通常のヒアルロン酸をベースに、皮膚との親和性をさらに高めたものとして開発された成分です。
通常のヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na)は私たちの身体の中で生成されている成分であり、繊維の間を埋めるために用いられています。
ヒアルロン酸は水分を大量に保持することができる成分で、結果的に皮膚の弾力性や柔軟性を保つのに役立っているのです。
このヒアルロン酸をさらに進化させたものがアセチルヒアルロン酸ナトリウムです。化粧品に用いられる際には、しばしば「スーパーヒアルロン酸」という名称で呼ばれています。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムとヒアルロン酸の違い
通常のヒアルロン酸は水には溶けるものの、脂やエタノールとの親和性は高くありません。
つまり、化粧水や乳液などのスキンケア製品に配合しようとしても、水以外の成分には溶けにくく、さらに肌に乗せても皮脂によって弾かれてしまう可能性があるという難点を抱えていました。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムは脂やエタノールとの親和性が高められており、結果的に化粧品に含まれやすくなりました。
もちろん皮脂との親和性も高くなり、肌への浸透率が高まったのです。
結果として、アセチルヒアルロン酸ナトリウムは通常のヒアルロン酸に比べて皮脂への吸着性が7倍、保水性が2倍になっています。
通常のヒアルロン酸に比べて、アセチルヒアルロン酸ナトリウムの方が、使用感がさっぱりしているのも特徴です。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムの嬉しい効果
通常、角質層に水分を含ませると、水が染み込んだ角質層は一旦柔らかくなりますが、水分が蒸発するとともに元の硬さに戻ってしまいます。
この働きはヒアルロン酸でも同様に見られます。つまり、ヒアルロン酸を肌に塗布しても、時間経過とともに肌は硬さを取り戻してしまうということです。
一方、アセチルヒアルロン酸ナトリウムを肌に塗布すると、時間が経過しても角質層は柔らかいまま保たれます。
さらに、アセチルヒアルロン酸ナトリウムは、水や通常のヒアルロン酸に比べて、より角質に水分を保持させる働きがあるのです。
つまり、アセチルヒアルロン酸ナトリウムが配合された化粧品を用いると、肌は長時間柔らかいまま、よりみずみずしい状態をキープできるということになります。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムは、皮膚への刺激性やアレルギーを引き起こす可能性も限りなく低いとされており、敏感肌の方にとっても安心して用いることのできる保湿成分のひとつです。
アセチルヒアルロン酸ナトリウムを効果的に使ってうるおい肌を目指す
アセチルヒアルロン酸ナトリウムは、通常のヒアルロン酸以上に美容成分に特化した成分です。
「スーパーヒアルロン酸」という名称でさまざまなスキンケア用品に用いられています。
肌のごわつきや乾燥が気になる方は、一度スーパーヒアルロン酸配合のスキンケアを試してみてはいかがでしょうか。