スキンケアアイテムとして、化粧水の前に用いる「ブースター美容液」が一般的なものとなりつつあります。
コスメカウンターなど、プロにスキンケアについて相談する場で化粧水の前にブースター美容液を用いるよう勧められた経験をお持ちの方も多いと思います。ブースター美容液の認知度は日々上がっていますが、実際にブースター美容液を用いることでどのような効果があるのかを正しく把握している方は少数派です。
本記事では、スキンケアにブースター美容液を用いることで期待される効果や、ブースター美容液の効果的な使い方についてご紹介します。
ブースター美容液の正しい使い方
ブースター美容液は「導入美容液」とも言い、その後に用いる基礎化粧品の効果を高めるために用います。つまり、ブースター美容液はすべてのスキンケアの最もはじめに用いるのが正しい使い方です。
ブースター美容液の適量は商品によって違います。それぞれパッケージに記載されている適量を掌に広げ、掌で軽く温めてから肌に乗せます。
ブースター美容液を肌に乗せる際には、肌を強く擦らずあくまで「乗せる」イメージで塗布することが重要です。目や口元、小鼻など細かく肌トラブルが起こりやすい場所に対しては指の腹を用いてなじませ、最後に掌で顔全体を優しく抑えて美容液を密着させます。
ブースター美容液に期待できる効果
ブースター美容液の主たる効果は、肌の表面にある硬く・厚くなった角質をほぐすことです。
角質がほぐされると、その後の基礎化粧品がより浸透しやすくなるほか、角質が若くなったことで肌のキメが整います。特に美白化粧水など、浸透力が重要になる基礎化粧品を用いる場合ブースター美容液は大変重要です。
また、ブースター美容液によって角質がしっかりと潤うと、自然と古い角質が外に排出され肌のターンオーバーが整います。
肌のターンオーバーが整うと、それだけで肌のくすみやごわつき、乾燥が改善するなどの効果が期待できます。
肌のphを整える機能
ブースター美容液には、しばしば肌のph値を変化させる機能が備わっていることがあります。
人間の肌はもともと弱酸性です。弱アルカリ性のブースター美容液を用いると、肌は一時的に弱アルカリ性に傾きます。
弱アルカリ性に傾いた肌は、自らph値を弱酸性に戻すためアミノ酸や脂肪酸など酸性の物質を生産します。このときに生まれるアミノ酸や脂肪酸などの物質は、角質を保湿するとともに角質を柔らかくする作用があるのです。
肌が自ら生み出したアミノ酸や脂肪酸によって角質が柔らかくなると、ブースター美容液のあとに浸透させる化粧水や美容液などの成分がより角質層に浸透しやすくなります。
正しいスキンケアでいつまでも若々しい肌を
ブースター美容液とは、肌の角質を柔らかくしその後用いる化粧水や美容液などのスキンケアアイテムの浸透率を高めるためのアイテムです。肌のph値を弱アルカリ性に傾けることによって、肌の表面にある角質はより柔らかく変化します。
近年では、シートタイプや拭き取り型など、さまざまな種類のブースター美容液が開発されているので、ご自身のお肌の状態などを見つつ自分に合ったブースター美容液を見つけましょう。