年齢を重ね閉経を迎えたり、間近に控えた女性に多く起こる症状といえば、更年期障害によるホットフラッシュが代表的です。
のぼせたり冷や汗が止まらなくなったりするホットフラッシュは身体への負担が大きく、中には日常生活を送ることも困難になってしまう方もいます。
本記事では、そんなホットフラッシュの原因を解説するとともに、ホットフラッシュへの対処・予防策のひとつとされているプラセンタについてもご紹介します。
ホットフラッシュはなぜ起こる?
そもそもホットフラッシュとは、上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが起こる症状です。上半身だけ暑くのぼせたような感覚があったり、急に顔が厚くなったり、汗が止まらなくなったりするのが一般的です。
これは更年期障害の中でも代表的な症状です。更年期障害とは、女性の閉経に伴って起こる体調不良であり、それらの原因はすべて体内のエストロゲン(女性ホルモン)の減少にあります。
ホットフラッシュの原因もエストロゲンの減少です。
エストロゲンが減少することによって、女性の体内では血管の拡張・収縮をコントロールしている自律神経が乱れます。自律神経が乱れた結果、私たちの身体は体温調節が困難となり、ホットフラッシュの症状が現れるのです。
プラセンタとは
プラセンタとは、英語で「胎盤」の意味をさします。
女性の胎盤は胎児のへその緒と繋がっており、細胞を育てたり活性化させたりするさまざまな成長因子が配合されています。
これは人間のみならず動物も同様で、ヒト以外の動物性プラセンタとしては、一般的にブタやウマなどのプラセンタが美容目的で用いられています。
スキンケア製品やサプリメントに記載されることのある「プラセンタエキス」とは、この、ヒトやブタ、ウマの胎盤から抽出したエキスのことを指します。
プラセンタを体内に取り込むと、さまざまな成長因子が美容、とくにアンチエイジングの分野で役立つほか、体内の女性ホルモンのバランスを整える機能が期待されます。
プラセンタと更年期障害の関係
先に述べたように、更年期障害は閉経に伴う体内の女性ホルモンの減少によって引き起こされます。プラセンタには体内の復調作用があり、全身のあらゆる箇所を元あった状態に戻そうとする作用があるとされています。
更年期障害に悩む女性がプラセンタを摂取すると、体内のホルモンバランスが整い、結果的に更年期障害を脱却する効果が期待できるのです。更年期障害の対策としてプラセンタを用いる場合、市販のサプリメントや婦人科での注射などの選択肢があります。
プラセンタの中でもヒトの胎盤から抽出されたものは、肝炎や更年期障害の治療薬として厚生労働省から認可を受けています。
更年期障害の症状がひどく日常生活に支障をきたす場合は、婦人科などでプラセンタ注射を打つことも選択肢のひとつに入れてもよいでしょう。
プラセンタを上手に使ってはつらつとした日々を
更年期障害の代表的な症状とされているホットフラッシュについて、その原因をご紹介しました。
また、更年期障害に効果があるとされるプラセンタとはいったい何なのか、プラセンタがなぜ更年期障害に効果があるのかについてもご紹介しました。
閉経と共に女性ホルモンが不安定になった結果起こる体調不良が更年期障害ですが、プラセンタを効果的に使えば各症状の予防・対策が可能です。