女性が年齢を重ねるにつれて表出する肌悩みの代表例として「シミ」が挙げられます。
シミの原因といえば日焼けや紫外線が真っ先に思いつきますが、シミには体内の活性酸素も関係しています。
本記事では、活性酸素がなぜシミの原因となるかの理由を解説します。
また、日常生活の中でできる活性酸素を抑える方法を解説し、シミを予防するための習慣をご紹介します。
活性酸素とシミの関係
私たちは呼吸によって体内に酸素を取り込んでいますが、体内に取り込んだ酸素は活性酸素へと変化します。
この活性酸素が私たちの細胞に働きかけると細胞が酸化し、この細胞の酸化が老化の原因であるとともに、メラニンが生成される原因でもあります。
活性酸素はさまざまな原因で発生しますが、その原因のひとつはストレスです。
人間はストレスを感じた状態では活性酸素によってメラニンの生成量が1.3倍増加するという研究結果があり、シミの原因には活性酸素が関係していることが明らかにされています。
活性酸素の働きを抑える栄養素
体内で活性酸素の生成を抑えるためには、抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取することが重要です。
抗酸化作用とは、私たちの体内で活性酸素が細胞を酸化させる作用を抑えてくれる機能を指します。
抗酸化作用のある成分としては、ビタミンCやポリフェノールなどが有名です。
ビタミンCやポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分が含まれている食べ物は、一般にファイトケミカルと呼ばれている色鮮やかな食材です。
具体例としてはトマトやにんじん、レモン、ブルーベリーなどが挙げられます。
特に緑黄色野菜やフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは水に溶けやすい性質を持っているため、あまり洗いすぎず生で食べることをおすすめします。
また、緑黄色野菜を使ったスープを作るなどして、ビタミンCが溶け出したスープを全て飲んでしまうのも効率的なビタミンCの摂取方法と言えます。
生活習慣で活性酸素は抑えられる?
食べ物以外にも、生活習慣を心掛けることで活性酸素の働きを抑えることが可能です。
活性酸素の働きを抑えるためには、喫煙を控えることやアルコールを飲みすぎないといった健康のための基本的なポイントを抑えることが重要です。
1日6時間から8時間程度の睡眠をとることも活性酸素の働きを抑えるためには大変有効とされています。
また、軽めの運動は活性酸素の働きを抑えるためにはおすすめですが、激しい運動は却って体内の活性酸素を増やす結果につながるためおすすめできません。
また、先も述べた通りストレスが増加すると体内で活性酸素が働きメラニンが生成されます。
人間の身体は、精神的なストレス以外にも暑さや寒さ、空気中の化学物質など物理的な刺激によってもストレスを感じます。
日常生活のなかでシミを予防
活性酸素がなぜシミに繋がるのかについてのメカニズムと、日常生活で活性酸素の働きを抑える方法についてご紹介しました。
体内で活性酸素の働きを抑え、シミの表出を防ぐためには規則正しい生活やバランスの整った食生活が重要です。
突然がらりと生活スタイルを変えることは難しいですが、抗酸化作用のある成分を多く含んだ食べ物を選ぶようにするなど、自分にとって無理のない範囲で生活に取り入れてみることをおすすめします。